創業当時、燃料事情は現在ほど芳しくありませんでした。
しかし一方で、現在よりも木材が身近に利用されていました。そこで、あちこちの工場や加工所で発生するおが粉やかんなくずなどを回収して、燃料として再利用するという取り組みを主な事業として開始しました。おが粉から生まれた燃料は、銭湯の湯を沸かしたり、日本瓦を焼いたりする用途でとても重宝され、萬商望月が成長する原動力になりました。
さらに、萬商望月の地元である浜松は繊維産業が盛んでし た。これらの分野ではお湯を必要とする工程が多く、ここでもおが粉から生まれた燃料が活躍していたのです。それから 80 年以上の年月にわたり、多くの事業所様からおが粉を仕入れ、そして多くの事業所様に納めてまいりました。
一度お取引を始めたお得意先と、
現在も全てお取引が続いていること
地味なことかも知れませんが、これは私たちの大きな自慢 で、財産でもあります。
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おが粉は、実は不安定な存在です。
それは、おが粉が他の資源を使用した際にでてくる副産物であるからです。
そのため、長期連休等により資源の利用がなくなると、おが粉の供給は滞ります。さらに、使用される木材の種類によっては、さらに限定されるため、年間を通して安定的におが粉を供給することは非常に難しいのです。しかし当社は、長年の経験と知恵で安定供給を現在でも続けています。
たとえば、畜産農家では、おが粉を動物たちの寝床として 利用されているケースがあります。生命を取り扱う業種に おいて祝日はありません。床敷きの交換は年中無休で行う 作業です。当社は、この問題に長年取り組んできました
いかなる状況においても、必要なおが粉の供給を滞らせたことはありません。
当社はこれからも、必要な方に安定供給できるよう努めてまいります
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浜松市は農業や畜産が盛んな地域。
近年、水田農業政策の見直し、飼料価格の上昇等により、地域の畜産農家と耕種農家の連携を強化する取り組みを行ってます。その背景には家畜排せつ物を堆肥として再循環させる「循環型農業」という重要な課題が存在しています。 この課題に対する取り組みは、家畜排せつ物を堆肥として再利用することで、持続可能な農業と環境保護の一翼を担おうとするものです。
家畜排せつ物(畜産堆肥)の再循環は、おが粉、もみがら、バーク等の副資材の存在が重要です。
おが粉の役割
このように、おが粉は、堆肥生成プロセスにおいて貴重な 材料となり、循環型農業の礎として機能します
これからも、循環型社会の実現に向けた挑戦を支えてまいります。
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